『嘘のない素直な味噌造りがしたいだけです。』 当代  


朝、みそ汁も飲まずに会社へ出かけて行く人が多くなったと聞きます。
日本はだんだんとせっかちになって、その分、昔ながらの大事なものを一つ一つ捨てているかのようです。
文化・伝統といわれた数々の食品も、合理化のためとばかりに安易な手段の選択。
もちろん歪んでいく食生活に歯止めをかけるべく、一方では有機栽培による自然食が見直されつつあるのも事実です。

私たち桝塚味噌は、日頃からひたすら味噌を愛し、時代の流れに左右されることなく古来の方法を守り続けている蔵元です。

我々にとっての味噌とは、大豆・米・麦などの農産物と微生物が日本の風土の中で織り成す交響曲であると考えています。
もちろん農産物を原料とする限り、産地・作柄・時期等で微妙な変化はあります。
そうした自然の条件のもとで、その年の最良の味噌を造り出すため吟味に吟味を重ねているのです。


『味噌とは決して作るものではなく、育て上げるものだ。』 初代


たくさん作って、たくさん売る。

そういう商売もあるかもしれません。

でも私たちは、自分たちが納得した物をお客さまにお売りしたいのです。

丹精こめて育てたお味噌を私たちの手からお客さまの手にお渡しする。
そんな昔ながらのありふれた味噌屋。

それが私たち蔵元 桝塚味噌です。