名前/野田 彩華 性別/女 年齢/20代

どんな仕事をされているか教えてください。

蔵から出したばかりのお味噌を、ご自宅用や贈答用に100g単位で量り売りしています。地元を中心に、遠くは静岡や横浜からお客様がいらっしゃいます。当店では、豆味噌の「粒」と「すり」、白味噌、こうじなどいろいろな種類を置いてます。私のおすすめのお味噌は「天の豆(粒)」。お味噌汁はもちろん、どて煮、うどん、酢味噌和え、味噌カツなど、いろいろなお料理に使えるので便利ですよ。

今の仕事を始められてどれくらい経ちますか。

約2年半が過ぎました。直売店まで足を運んで下さり、味噌をお求めになるお客様は「食」や「味噌」にこだわりを持ってみえる方が多いので初めの頃はお客様の質問に上手に答えられなかったり、お店の先輩に助けてもらったりしました。味噌は奥が深いので、2年半経った今でも新しい発見がたくさんあります。

どんなきっかけで今の仕事に就かれましたか。

直売店へ初めていらっしゃるお客様がまず戸惑う事の一つが、値段が一切表示されていないところです。値段は?どの味噌がおすすめか?等々、自然と会話が生まれます。大型スーパーやコンビニエンスストアでは失われてしまった店員とお客様が目を合わせ、会話を楽しむ。そのような素敵な空間にいたい、提供したいと思ったからです。そして私自身もおしゃべりが大好きだからです。

どんなときに仕事のやりがいを感じますか。

お客様と直接向き合って働けることが本当に楽しいです。なかには私が生まれる前から常連という方もみえて、私の事を孫のように可愛がって下さるのでうれしいです。

仕事で大変なところはなんですか。

出荷場から直売店までお味噌を運んだり、大豆を測ったりする時は力仕事なので大変です。あとは、清潔感が大切なので、ネイルができないことが少し残念ですね(笑)。

日頃から努力し心がけている事はありますか。

お店の先輩から、お味噌についていろいろと教わっています。そして、お味噌のことをお客様に少しでも伝えられるよう、なるべくたくさん会話することにしています。逆に、お客様から教わることも多いんですよ。

味噌の魅力について教えてください。

お味噌って、当たり前にあるものだからかスポットライトが当たる機会が少ないと思うんです。でも、お味噌は日本人にとってなくてはならないもの。サプリメントよりも自然食であるお味噌の方がよほど日本人の体に合っていると思います。そんなお味噌の魅力を、自分と同世代の方にも知ってほしいです。「お味噌はダサくないんだよ」って(笑)。

休日はどのようなことをされていますか。

地元でのんびり過ごす事が多いです。最近は友だちとウォーキングしたりしています。この辺りを歩いていると蒸した大豆のいい香りがするんですよ(笑)。

今のお仕事にはどんな人が向いていますか。

お味噌づくりでは、人の手を加えるのはほんの一部。自然が相手なので、その日その日で臨機応変に動ける方、思いやりのある方が職人さんには向いているかもしれません。

今後の目標を教えてください。

私もまだ勉強中ですけれど、特に若い方に、「お味噌がどれだけ体にいいか」を出来るだけ伝えていきたいです。当たり前(にある)ということがいかに大切かを知っていただけたらと思います。