2020年01月18日

ブログ「夏子と味噌」-10


遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
今年は去年よりももっと学びの多い1年になるように頑張りたいと思っている夏子です。

さて今月は「たまり」についてご紹介していきます。
たまりと言っても、桝塚味噌には「本溜」や「たまり醤油」などの種類がありますが
、こういった商品の原料になっているのが豆味噌の味噌出しの工程で取れる『みそだまり(上溜まり)』というものです。

簡単に作り方としては味噌の上から採れる「みそだまり」を元に、味噌や塩を入れたものを小さな木桶に入れ、蒸気で煮ていきます。



それを人の手で丁寧に布袋に入れていって濾過します。



この濾過する袋を持つ作業ですが、この醤油が煮えたばかりなのでとても熱く、
作業全体の後半に差し掛かると、集中力が切れて手にかかったりするときがあるので、緊張感ある作業です。



上に重しの役目となる木を載せて濾過していきます。
この木も、見た目に反してとても重いため私一人では到底持ち上げられません。
そんな木を4,5本載せてじっくり時間をかけて濾過します。
そして下から出てきた醤油をザルで濾したらできあがりです。



これらをさらに加熱殺菌してから商品にしていくので、
時間と手間がとてもかかっていますが、その分深みがあっておいしいたまり醤油に仕上がります。

『たまり醤油』は、ぜひ煮物の味付けやカレーの隠し味などに。
『本溜』は、最高級のお塩のようにお肉や魚に少しつけて。

私は最近はこのたまり醤油で炒飯を作るのにハマっています。
では、来月は「みその学校」の裏側についてご紹介します!