2017年02月03日

新企画 ワークショップ「手前みそのススメ」のご案内



http://www.temaemiso-susume.com/


手前味噌は、「自画自賛」「自慢」といった意味で現代では使われています。
本来の語源は、かつて多くの家庭で「手前」つまり自家製で味噌は作っており、そんな味噌は原料の種類や配合、発酵させる環境や時間でその家ごとに味が違うものでした。
家ごとに個性があり、手塩をかけて育てられた味噌を他の人に自慢したことから、現在の意味に繋がったとされています。
ただ日本全国に何万という個性ある色々な種類の味噌が存在していたのも、今となっては昔の話しです。
家庭で味噌は作られなくなり、地域毎にあった小さな味噌屋も食の変化や安価な大量生産との価格競争など様々な要因で味噌屋をやめていきました。
日本で一番、多様性・地域性を残す食品といっても過言では無い味噌文化も少しずつ確実に消え始めています。
失われつつある味噌の地域性や多様性、家庭で作られていたといった事は文化や伝統としてだけで無く、味噌の一番の価値であり面白さだと思います。
手前味噌は教えてくれます、
”自分の手で作る楽しさや喜び”
”自分の目で材料を確認できる手作りの安心”
”旨いでは無い、本当の美味しさ”
ぜひ少しでも感じて頂き、皆さんの食卓に手前味噌を通して、ちょっとした幸せを届けていけたらと思っています。
日本人には当たり前にすぎて、でも実は全然知られていない味噌の事、楽しみ方など多くの方に知って頂き、少しでも全国各地の地域ごとに多種多様な味・見た目を持つおふくろの味である味噌という食文化がこの先の日本にもいいカタチで残していきたいです。
この志を胸に体験型ワークショップ「手前みそのススメ」を発信します。


有ること難し。 店主