2002年10月01日

「味噌の華(はな)。」
重石も済み、熟成に入った味噌桶は・・・
『ただ、静寂です。』
しばらくすると、重石の間から、溜(たまり)が少し出てきます。
重石の間から、その溜をよく見ると、
美しい、赤い泡が所々在るのに気づきます。
「熟成中の味噌が出す、呼吸の泡なんですよ。」
「蔵では、そんな泡のことを『味噌の華(はな)。』と言います。」

単に静寂ではなく、「味噌は生きている。」
あたり前な事を、実感させてくれます。

合掌。 店主