2023年01月21日

蔵頭ブログ-32


あけましておめでとうございます
 『蔵 頭』 です
今年もますづか味噌共々蔵頭ブログをよろしくお願いします



今回は昨年末のブログでも話をしました
二つの桶についてです

まずは左側の桶ですが
造られたのは元治二年
西暦1865年 今から158年前ということになります

坂本竜馬が暗殺されたのが1867年ですので
それより二年ほど前竜馬が日本中を駆け巡っていた時代です

何故?造られた時代がわかるかといいますと
桶は桶屋 桶職人さんが造ります。
職人たちは自分たちが造った証しとして年号や名前などを
桶に墨で印すことが多いのです
ただ墨ですので年数も経つと色あせて消えてしまうのですが
この桶は裏の底板に消えずに残っていました

元治二年の二月 
親方の清松さん
頭の松蔵さん
桶屋の友蔵さん
により造られていました

桶は中身が漏れてしまうと使用できなくなってしまいます
桶は木を重ねているため乾燥してくると隙間ができ漏れてしまうのです
それでは
桶を長く使うにはどうしたらいいか?
答えは
桶を使い続けることです

中に物がはいっている状態であれば保湿になり
桶の状態は保たれます
できあがったものを取り出しても、
乾燥する前に次のものを仕込んでいくことを
繰り返していくのです

ちなみにこの桶ですが
今でも現役で使用しています

これまでの間 様々な人々がこの桶に携わり
使ってくれたおかげで今も味噌造りができています

あと何年 使えるのかわかりませんが
僕たちにできることは使い続けること
160年前に造ってくれた人々
160年もの間使い続けた人々に日々感謝しながら
これからも大事に味噌づくりをしていきたいと思います

この桶に仕込んだ味噌ですが
今年の秋口には出来上がります
販売するときはお知らせしますので
是非 ご賞味いただければと思います

それでは次回もお楽しみに!