2017年05月31日

蔵元写真館「追憶」-5



「委託加工の桶に張り紙を」   昭和5~6年(1930~31)


清市は、「今年も味噌の委託加工の時期になりました。」と村々を周り歩いている時、「うまい味噌が出来たぞ。」と言う言葉を耳にすると、ブルブルと全身が震えるのを感じた。その冬の仕込みは去年より本数も増え、二人は又一心に仕込みを繰り返した。委託された味噌桶にお客様の張り紙をノリ付けする女房シヅエも必死であった。


有ること難し。 店主