2017年09月26日

蔵元写真館「追憶」-9



「オート三輪に跨る勇次(次男)」 昭和12~13年(1937~1938)



「オート三輪と一三(三男)」  昭和12~13年(1937~1938)


清市とシヅエの仕込んだ味噌に対する評価は委託加工を受けた客からも少しずつ現れた。清市は、「今年も味噌の委託加工の時期になりました。」と村々を周り歩いている時、「うまい味噌が出来たぞ。」と言う言葉を耳にすると、ブルブルと全身が震えるのを感じた。
家族全員の協力を受け味噌の仕込み作業を行い、下の弟達(勇次、一三)はオート三輪に跨り桶の回収と仕込み味噌の配達を受け持ち兄夫婦と助けた。
その冬の仕込みは去年より本数も増え、二人は又一心に仕込みを繰り返した。


有ること難し。 店主