2001年03月04日


少しずつ、春の足音が聞こえてきました。
花屋さんの軒先に置かれる草花から、早春の匂いが漂います。

 味噌蔵では、冬から春にかけて、毎日近隣の農家から、大豆が持ち込まれます。
晩秋に刈り取った茎付き大豆を、干し(乾燥)、叩き脱粒し(米作で言えば脱穀)
そして、選別したピカピカの大豆です。
「蒸して食べても美味しかったよ。食べてごらん。」と自慢顔に言うおばさんの
笑顔は、とても綺麗です。

 蔵では、大豆と、味噌や溜(醤油)と交換しているのです。
もしも、大豆がたくさんあれば、無期限の交換券を発行しています。
昔から行われている、お金ではない、物々交換ですが、暖かさを感じます。
味噌屋は農業の一種かもしれません。

 そして・・・その大豆が、また味噌や溜に変わります。

「福耳に 似合いのピアス 櫻貝。」 
                辰