2016年03月16日

「見つけちゃった!」


大桶の底に、時々昔の桶職人の名前を見つけます。
現在、味噌蔵の修理のため、たくさんの大桶が一時的に屋外に出ています。
一本の大桶の底から「元治二年1865年2月製作、親方清松、頭乃松蔵、桶屋友蔵」
と墨で書かれている文字を発見しました。
1865年といえば幕末、文久-元治-慶応と続く時代。
京では新選組の近藤勇が池田屋騒動で名をあげ、長州藩は蛤御門の変から第一次長州征伐に進み、長州は敗退。坂本龍馬が薩長同盟を画策している時、
三河の桶屋清松、松蔵、友蔵は立派な大桶を作りました。
150年前の歴史を学びながら、丁髷(ちょんまげ)姿の三人の職人の心意気を感じますね。

有ること難し。 店主