2017年04月25日

蔵元写真館「追憶」-4



「委託加工の仕込」    昭和5~6年(1930~31)


小作として稲刈りを終えると、藁半紙に『味噌の委託加工承ります』と書き、三河一帯を自転車の後ろに広告を縛り、妻シヅエと共にまわった。
各村々では、変わった事を始めたものだとか、そんな商売が成り立つものか、持ち逃げするのだろうと言われた。
だから、商売の前にまず信用されるのが第一の苦労であった。


有ること難し。 店主