2019年03月26日

蔵元写真館「追憶」27

1948年(昭和23年)春、満45歳になった清市にとって全てが順風満帆に成りつつあった。小作から自作農へ、また新田開発へ働けば全てが自分の手により摘み取る事の出来る時代なのである。
委託加工も順調に増加し、秋から冬にかけては、清市達はまだ冬の星が凛と瞬く午前4時頃から起きて、出来たばかりの払い下げ校舎の2階のムロ(製麹室)で味噌玉(麹)の手返しをするのであつた。



集まる委託加工の桶と蔵人(1948)


有ること難し。 店主