2019年09月16日

ブログ「夏子と味噌」-6


こんにちは
先月は桶についてご紹介しましたね
今月は、仕込んでから1年半経った味噌を出していく過程をご紹介します!

味噌出しには二種類あります。
1つは、機械を使って出す方法
もう1つは、手で掘り出していく方法です。
今回は機械を使う方法をご紹介します!

機械は、大きなクレーンのようなものです
ゲームセンターのUFOキャッチャーに似たような機械で、上から味噌を掬って(すくって)いきます。



掬いたいところへ持って行って



できるだけ深く掬います。



1回掬うと、約100㎏ほどの味噌が取れます。
ただ、1点を深く掘り進むわけにはいかないので、
ベテラン蔵人が桶に入って、500㎏近いアーム部分を向きを変えたり、スコップで掘り出して
桶肌が傷ついてしまうのを避け、上から均等に掘れるようにします。

味噌を出す度に、毎回味見をしますが
ようやくそれぞれの味の違いが分かるようになってきました。



桝塚味噌の直売店では、出したての味噌も販売しているので
是非機会があれば、試食もできるので立ち寄ってみてください。

さて、植えた大豆は台風の被害も特になく、茶色になっている株もありました!
しかしカメムシが大量にいたため、実が小さくなっているかもしれません…



全て茶色になるまでは、まだしばらくかかりそうなので
収穫は来月でしょうか… 楽しみですね


2019年08月27日

9/29(日)蔵開き-ひとなる祭を開催!



年に一度の蔵の一般開放「ひとなる祭」

桝塚味噌はお陰様で今年創業91年になります。

​昨年の90周年ひとなる祭に続き、今年も「蔵開き-ひとなる祭」と銘打ってみなさんに味噌蔵や味噌料理を楽しんでいただくイベントを開催します!

今年は地元でいつもお世話になっている名鉄こと名古屋鉄道さんと愛環こと愛知環状鉄道さんのハイキングとコラボした形で色々やっちゃいます!

家族みんなで味噌蔵にお越し頂いて楽しんで頂ける内容を蔵人一同で考えました、ぜひお気軽に遊びにきて頂ければと思います


案内ブログ https://temaemiso-susume.com/event/2075/


有ること難し。 店主


2019年08月21日

蔵元写真館「追憶」31


商売の2本柱である味噌製造販売と味噌委託加工は順調に拡大していた。
配達のためオート三輪を購入に迅速な対応にこたえ、新規の委託加工の桶も購入し拡大した。桶は直ぐに仕込めるのでなく、一度必ず水分を吸わせ、漏れを確認してきっちりと締め直し、桶として使えるようにした。



オート三輪と新桶洗い(1955~60)


有ること難し。 店主


2019年08月19日

ブログ「夏子と味噌」-5


こんにちは!
暑い日々が続きますね

皆さんご存じだとは思いますが、桝塚味噌では昔ながらの木桶で味噌を作っています。
その木桶は何十年、何百年も使いますが、修理に修理を重ね
いつかは解体しなくてはならない時が来ます…

今月は、桶の解体についてお話します!
今回この桶は、側面の板がズレて、ガタガタでもう直しようがない。
ということで解体することになりました。



この写真は、ひっくり返した桶の底部分ですが、ガタガタになっているのがよくわかります。

箍(たが)を切っていきます。



写真のような竹のたがは、何本もの竹が編み込んで作られています。
編み込みの中心には、木や縄を巻いた竹があります。



竹の箍を修理したり、付け直すことができる職人がいないので
竹の代替品として金属の箍を使うことがあります。

しかし、金属もいつかは、ひびが入ったり割れたりするので、
解体することになれば、同じように箍を切っていきます。



箍を切る機械を少し触らせてもらいましたが、なかなか重量もあり、切るときには力もいるので大変でした。

さて、箍を全部切り終わると、崩していきます。
ねじなどを使わず、箍だけで固定してあるので、全部切り終えるとすぐに崩れます。


解体した後の板は、使えるものだと蔵の壁に使われたりします。
見学などに来た際、ぜひ探してみてください。


さて、植えた大豆は…



見事、枝豆ができてました!
まだ粒が小さいですが、立派に育っています。

先輩と一緒に草刈しただけありました。
あとは茶色になるまで待つだけですね。

みなさん、熱中症には気を付けてください!
それでは


2019年08月19日

戦跡は語る 令和元年、夏



「生と死を伝える味噌蔵」

本日(8/16)の豊田版(名古屋版は昨日)に弊蔵の歴史が載っております。
ご存知の方もいるかと思いますが、弊蔵は岡崎海軍航空隊基地の格納庫や兵舎などを再利用してます。
時代が変わり戦闘機から味噌へと蔵の主人公は変わりました。
この歴史をこれからも大事に紡いでいきたいものです。


有ること難し。 店主