2005年04月15日


出展が決まりました。(1)


友であるジョン ギャスライトさん(グローイング ビレッジの担当プロデューサー)からの依頼により、出展を決めました。
会期も迫る3月15,16日と二日間をかけての設置工事です。
初日はまず、設置場所整備、台座設置、桶設置です。
実際は、桶の用意等は弊蔵にて対応は出来るのですが、設置は建設会社の仕事が中心です。今回は日頃お世話になっている大進建設様の多大なるご協力により無事に設置することが出来ました。
心より感謝申し上げます。 本当の万博は、こんな裏方の職人さん達が、つくっているですよ。
決して、汚れないバーチャルなものではありません。 生々しい現場と、職人さんの思いが、万博をつくっているのでは・・・。
なんて感じますね。

参照 ジョンさんニュース  http://www.johnsan.net/

合掌。 店主


2005年04月09日

入社式

今年は2名の男性が入社いたしました。
大きな会社でない我々の蔵に、新しく2名の若者が新しく加わりました。
本田君と稲場君です。(写真前列中央の2名)
今後ともよろしくお願いします。
将来の蔵元を背負う覚悟で、育てます。
初々しい2名を見ていると、なぜか嬉しくなりますね


合掌。 店主


2005年04月02日


展示された桶


2005年万国博覧会に、弊蔵の桶と味噌が出品展示されました。
展示場所は、遊びと参加ゾーンのグローイング ビレッジです。
「自然の叡智」が今回の万博のテーマです。
特にロボットや映像の前評判が高く、混雑が予想されます。

我々の桶や味噌は、決して派手なものではありませんが、 本当の意味での「自然の叡智」を表現していると自負しています。
バーチャルの世界が氾濫しつつある世の中、 是非、桶のリアリズムを、また、自然の力を感じて頂けたら幸いです。
展示された桶は、2月まで実際に熟成桶として使用していました。

合掌。 店主


2005年03月13日

(資)モリトミの大将

今まで、下水は社内の浄化槽で処理し、河川へ放流していました。
近年、社会基盤整備も我々のところまで届くようになり 排水を下水道に流すことにしました。

数十年前、蔵の排水は直接河川に放流していました。
その排水口は絶好の釣り場で、さおを出すと、小魚やザリガニがとれました。
その横には、清水が沸き、近所のおばさん達の洗濯場がありました。
時代は過ぎ、その川はコンクリートの護岸に囲まれ 川に飛び込んだカエルは、林には帰れなくなりました。
さおを出す子供も消えました。

今度、その川岸に遊歩道を造る話が、町で話題になっています。
所々に川に触れる場所もつくるとか・・・ 素敵な話ですが、昔から川は、我々のすぐ横に在ったんですよね。

合掌。 店主


2005年02月16日

桶の中

ジョンさんと豚汁を


中日新聞の取材でコラムニストのジョン ギャスライトさんが来蔵されました。

彼との関係は・・・ 8年程前、「ジョンといいます。」
と ニコニコして、会社の玄関を入って来た事を思い出します。
「ギャスライトと言うのは、桶職人って意味なんですよ。」
「木の上に家を作りたいんです。」
「多くの子供達に、森の中で夢を見せてあげたいんです・・・。」
「だから、大切な桶を譲ってください。」と、キラキラした目。
  沈黙・・・
「よーし、譲りましょう。」と日本男子の小生。
決して譲った事のなかった桶を、簡単に無償で譲る事を決めました。
今から考えると、まるで「ラストサムライ」の世界でした。

夢って、人の心を温かくしてくれますよね。

合掌。 店主