2001年11月18日


秋、と言うより初冬と言いたくなります。
朝の大豆畑は、「ひゅー。」と北西の風が頬を走ります。
その風に大豆は、ゆっくり乾燥していきます。

お百姓さんは、今、麦蒔きの真っ最中です。
水田だった所を起し、麦を蒔くのです。来年の6月頃には、黄金色の麦が出来ます。

大豆の茎は、少し緑を残していますが、葉はほとんど落ちました。
サヤの中の大豆は、丸々として、噛むと青臭い大豆です。
そして、新しい大豆特有の「粘り」を感じます。


「野地蔵の のっぺらぼうに 十三夜。」 
                   辰


2001年11月04日


11月に入り、初冬を感じます。
大豆の根には、レンゲと同じように根瘤菌(こんりゅうきん)が付く事をご存知ですか?
その根瘤菌は大豆と共生しているのです。
大豆からデンプン等の炭水化物を与えてもらい、
空気中の窒素分を根瘤菌内に貯め、大豆は栄養素としてその窒素分を使います。
昔から、大豆は痩せた土地でも大丈夫なのは、こんな理由があるのです。

この根瘤菌は、アジア、アメリカの土壌に存在し、ヨーロッパには存在しません。
すなわち、ヨーロッパでは大豆は出来ないのです。面白いですね。

大豆を作付けした翌年は、他の作物を作ります。
それは、自然の力を利用した方法なのです。
是非、人間も自然と共生したいものですネ。


「見上げれば 届かぬ枝の 柿赤し。」 
                  辰


2001年10月28日


朝夕の涼しさが、気持ち良い季節です。
公園では、朝からマレットゴルフをする人々、散歩をする人
そして釣り人がいます。

大豆畑は、黄色にだんだん変わっています。
サヤも緑から黄土色に変わります。
今までは枝豆でしたが、もう大豆と言えるような色です。

まだ、乾燥が十分ではありません。
ゆっくり、確実に枯れてゆきます。


「男には 男の仕草 秋刀魚焼く。」 
                辰


2001年10月19日


大豆畑では、緑一色から、黄色の点在が目に付きます。

ここから、収穫までの間は、ゆっくりと時間が過ぎます。
丸々と新豆を結んだ大豆は、
茎、枝そして葉とゆっくり、確実に、枯れていきます。
あれほど生命力あふれる大豆が、細く、軽くなって行きます。

 大豆のように、丸々した新豆を残し、
ゆっくり枯れて生きたいものですネ。


「落ち葉降る 寺の大木 芽を残し。」 
                 辰


2001年10月08日


大豆畑から美味しそうな、枝豆をとってきました。
土の付いたままです。
すぐに大きな鍋で、塩茹です。

素朴な、そして新鮮な味です。
「プル、プル。」と口の中で、薄い塩味と交じり合い、
「ムッ。」顔から微笑みが、滲み出ます。

「ビール、ビールだ。」
至上の喜び。生きてて良かった。


「高値なり 松茸飯の さぐり箸。」 
                辰