2001年08月19日


いつものように大豆畑に行くと、
一斉に数十羽のスズメが畑の中から飛び立ちました。
雑食性の彼らの食べ物は、葉を食べる虫のようです。
気付くと、畑の上ではツバメも舞っています。

成長点のすぐ横の幼葉に虫を発見。
紋黄蝶かツメクサガの幼虫です。(大豆の害虫と言われます。)
彼らは成長した葉は食べません。
「何処の部分が美味しいのか、知っているんですね。」

そして、その虫を食う鳥達。(益鳥と言われます。)
この程度では、農薬駆除はしません。
自然は、本当によく出来ていますね。
何処から、このバランス感覚は出来たのでしょう?


「村の子の 素直に育つ 地蔵盆。」 
                 辰


2001年08月10日


7月は例年に比べ、降雨量が少なく猛暑でこの地方は水不足が心配です。
農業用水の断水日も増えてきました。水田は水確保のため大変です。
(農)桝塚会の有我(うが)さんは、
「大豆畑は、あんまり(あまり)水が要らんから(要らないから)、
気楽に眺められるネ。」
「しかし、水田の方は、ちょっと心配だァ。」と日焼けした笑顔を見せてくれました。

 大豆の成長する成長点は産毛に覆われています。
それは人間の産毛に似ています。
とても、初々しく、綺麗に輝いています。


「今昔を 語る農夫や 稲の花。」 
                辰


2001年08月03日


毎日暑いです。今日も35度を越えそうな勢いです。
大豆畑は今、中耕(根寄せ)の真っ最中です。
暑い盛りにする作業で、畑の水はけを良くし、除草と茎を丈夫にさせるためです。
土を大豆の根元に寄せます。ですから、根寄せとも言います。
畑の中に蔓延(はびこ)っていた雑草は、一網打尽。
「さァ。元気に成長するんだぞ。」と大豆に言い聞かせながら
(農)桝塚会の有我(うが)さんはトラクターで広く、緑一色の大豆畑を走り回ります。

 この作業を、人間で例えれば、「躾と教育」ですね。
大豆も人間も、手抜きは出来ません。


「雷鳴に ピアスの耳 ふさぎけり。」 
                  辰


2001年07月24日


今年は、猛暑だそうです。最高気温は37度を超えうんざりします。
大豆畑の大豆は、この暑さの中、日に日に成長を早めているようです。
周囲の雑草も大豆に負けないようにと、大地にしっかり根を張っているようです。

 百姓の方には申し上げありませんが、
「がんばれ、大豆。」「がんばれ、雑草。」と声援を送りたくなります。

 畑の畦道で紋黄蝶と紋白蝶が、舞っていました。
暑さの中、「ほっ。」とする様子でした。


「水差しの 水を追い来る 熱帯魚。」 
                  辰


2001年07月16日


大豆畑には、周囲とその間、10メートル間隔で溝が掘ってあります。
もともと、稲作用の土地で大豆を栽培する時には、水はけを考えて溝を掘ります。
輪作を進める農業は、やはり手間がかかります。
満州の大豆畑には溝はありません。もともと、水田用では無いからです。

 今、大豆は、3段目の葉を伸ばし始めたところです。
この時期、日々成長していきます。人間でいえば、赤ん坊の時代でしょう。
弱々しい葉を、天に向け必死に、自己主張しています。


「園児らの 癖そのままの 昼寝かな。」 
                   辰