
2001年11月04日
11月に入り、初冬を感じます。
大豆の根には、レンゲと同じように根瘤菌(こんりゅうきん)が付く事をご存知ですか?
その根瘤菌は大豆と共生しているのです。
大豆からデンプン等の炭水化物を与えてもらい、
空気中の窒素分を根瘤菌内に貯め、大豆は栄養素としてその窒素分を使います。
昔から、大豆は痩せた土地でも大丈夫なのは、こんな理由があるのです。
この根瘤菌は、アジア、アメリカの土壌に存在し、ヨーロッパには存在しません。
すなわち、ヨーロッパでは大豆は出来ないのです。面白いですね。
大豆を作付けした翌年は、他の作物を作ります。
それは、自然の力を利用した方法なのです。
是非、人間も自然と共生したいものですネ。
「見上げれば 届かぬ枝の 柿赤し。」
辰
2001年10月28日
朝夕の涼しさが、気持ち良い季節です。
公園では、朝からマレットゴルフをする人々、散歩をする人
そして釣り人がいます。
大豆畑は、黄色にだんだん変わっています。
サヤも緑から黄土色に変わります。
今までは枝豆でしたが、もう大豆と言えるような色です。
まだ、乾燥が十分ではありません。
ゆっくり、確実に枯れてゆきます。
「男には 男の仕草 秋刀魚焼く。」
辰
2001年10月19日
大豆畑では、緑一色から、黄色の点在が目に付きます。
ここから、収穫までの間は、ゆっくりと時間が過ぎます。
丸々と新豆を結んだ大豆は、
茎、枝そして葉とゆっくり、確実に、枯れていきます。
あれほど生命力あふれる大豆が、細く、軽くなって行きます。
大豆のように、丸々した新豆を残し、
ゆっくり枯れて生きたいものですネ。
「落ち葉降る 寺の大木 芽を残し。」
辰
2001年10月08日
大豆畑から美味しそうな、枝豆をとってきました。
土の付いたままです。
すぐに大きな鍋で、塩茹です。
素朴な、そして新鮮な味です。
「プル、プル。」と口の中で、薄い塩味と交じり合い、
「ムッ。」顔から微笑みが、滲み出ます。
「ビール、ビールだ。」
至上の喜び。生きてて良かった。
「高値なり 松茸飯の さぐり箸。」
辰
2001年10月01日
秋も本番、木々もこころなしか深緑から濁りを感じます。
朝露の中の大豆畑は、闇の余韻を残す虫達の音と共に、静かです。
外見ではまだ分かりませんが、大豆の枝や葉が茶色になりつつあります。
大豆の枝豆は一段と膨らみを増し、
もう少しで、塩茹でにすると美味しくなるでしょう。
根や茎や葉に貯めた、力を枝豆に集めるのです。
全精力を子孫繁栄のために、枝豆に集中している姿は
死んだ祖母の皺だらけの顔を思い出します。
「土砂降りの 止む束の間の 秋の虹。」
辰
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